2012年12月5日水曜日

不自由を受け入れ、スローに生きよう


ニューヨーク市マンハッタンと隣の州のニュージャージーを結ぶG.W.B.(George Washington Bridge) です。往復で8車線が2層になっている巨大な橋ですが、1927年に着工し31年に完成した非常に古い橋です。マンハッタンには同様の橋がいくつも架かっていますが、アメリカが先進国であった為に逆にどの橋も非常に古いのです。

この写真でも手前の部分が工事中ですが、私が駐在中の9年間でも、印象としては常に何かの補修工事が行われていたイメージです。何でそんなにいつもいつも工事しているのかなぁと思っていましたが、今回の中央自動車道笹子トンネルの大きな崩落事故に接し、アメリカの古いインフラと常に補修しながら使っていくのが正しく思えてきました。




私よりも20歳以上年上のジョージワシントン橋、こんな時代からこれだけの交通量があったアメリカの底力は凄いものがありますね。

77年に開通した笹子トンネルなんて、この橋に比べたら全然新しい。日本は緻密、アメリカは雑、と言うのがステレオタイプな日本人の受け取り方なのでしょうけど、今回の事故は本当に反省しなければなりませんね。

東京オリンピック・高度成長期に整備されたわが国のインフラは地震などで揺さぶられることも考えると本当にそろそろ大規模補修も必要でしょうが、何らかの日常的なチェックと補修を続けなければならないのではないでしょうか?勿論、ユーザーは不便を強いられるのでしょうが、あくせくせずにスローに生きて行く術を身につけるべき時かも知れませんね。



2 件のコメント:

木場本 さんのコメント...

あの事故は人災ですね。
日本の幹線高速道路で、しかもものすごく高い料金を取っていて、ボルトの点検忘れでは済まないはずです。ここで検察が入って立件するのは当然と思います。が、道路関係者(政治家、官僚)の取引で告訴まで行くのでしょうか。これはいろいろな意味で最後まで追わないといけない事件だと思います。

しかし、酷い。

TODOS さんのコメント...

牙さん、あんな事故が日本で起こるとは思ってなかっただけにショックです。

悲劇が起きてからしか改善しないパターンから脱却して欲しいものです。